今日のライター FLAMIDORで、一服。

小粋・松川刻 補足で、ちらっと、垣間見えたライターです。改めて、の再登場です。ブランドはFLAMIDOR ECLAIRがモデル名。稲妻のお菓子です。フランスQuercia社が生産していました。発音は、消えかけている第二外国語教科仏語知識の中で、朦朧と存在するだけだから原語標記にしています。松川補足分は常用補修品で、本品は完品です。このブランドも様々なタイプのオイルライターを有しています。いずれもおフランスがほとばしるデザインばかり。アルミの削り出しタイプでさえアールヌーボーになります。寸分の違いで無骨がエレガンスになります。本モデルの魅力はなんといってもシンメトリー。フェチの感性が存分に、完璧なまでに放出されています。セシボンです。閉じているとコロコロのホイールが可愛いのですが、美しい曲線アームが上がると、ペティナイフを振り上げる狂気を感じてしまうのは私だけでしょうか。着火スタイルはセミオートタイプ。どっちが着火スイッチなんだ?と迷うことはありません。溝が掘られている方を下に押し下げます。カタッ、というちょっと鈍い音色と感触でアームが跳ね上がり着火します。ガシッ、でもなく、カチッでもなくちょっと高級なブリキのおもちゃっぽいカタッです。この感触もメーカーやモデルで異なり、魅力の一つでもあります。この個体はフランスのタックスシールがついています。税金徴収のために1911年から1938年(一説では1945年)販売のライターに付けられたプレートです。ちなみに、このシールは大衆品に付けられたもの。ダンヒルなど高級品はBI(だったかなぁ。確信持てずなので、間違ってたらごめんなさい)の小さな小さな刻印がシール代わりに施されている、とおぼろげな記憶があります。オイルはボトムを引き抜いていれます。本体にも綿が詰まっています。本体右下のネジはフリントスクリュー。ボトムを抜くと落ちてきます。コインもドライバーも爪も不要。ねじねじと回せばはずれて、着火石を挿入できます。

オイルをウイックに垂らし、左右対称が崩れる火を眺めながら、一服。

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