今日のライター PARKER

さぶいなぁ。でも、大丈夫。お水取りが終わります。もう、ポカポカです。本来の温い日が三日間訪れます。四つの寒いも、春風に乗ってきます。古典ライター、PARKERです。ダンヒルはたいがいの方はご存知でしょう。ダンディなハイブランド。そのディヒュージョンラインです。パーカービーコンの名を聞けば、オールドライターファンなら、知らぬマニアはモグラです。でもね。このライターは違うんです。パーカー設立以前に、MEBから発売された一台。ダンヒルとは何ら関係性を持ちません。20世紀初期にはイムコを輸入販売していた米国NYのインポート会社&Diplomatが代表作のライターメーカーです。だから、PARKERはモデル名。オーストリア製のUSパテント、社名が刻印されています。まだまだ2ハンドライターと呼ばれる、リッドがカパッと外れるタイプが大衆主流の時代に、リッドというか、ウイックキャップが固定されている3アクションライターです。キャップだけを紛失して困った、のリスクを軽減します。ホイールがついていないむき出しのヤスリをこすり、着火します。ジッポーと同じで、指が汚れます。キャップがピコッとお辞儀しています。可愛い仕草です。サイズはジッポーと比較しました。薄型のスリムな体型をしています。当時にままあるスタイルは、カマーバンドに都合良く収めるため。フリントとオイル補給はヤスリ部分をネジネジしてはずします。ぽっかり空いた穴からオイルを注入。フリントはEspritと同じ機構です。ヤスリ部分底ネジを外し、スプリングを取り出して装填します。ボディ本体はモノコック構造となります。クラシカルな意匠とウイックキャップの美しいディティールにホレボレする100歳です。1912年生まれです。そのおおよそ10年後に、ダンヒル関連のパーカー社が設立されます。モデル名と社名の違いはあれどやっぱり、何らかのつながりがあったのでしょうか。何の断りもなく、拝借できた時代だったんですかね。

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