アンティークとはなんぞや

お水取りも終わりました。さぶいなぁ。もう月半分終わり。2月は時間の流れを緩く感じました。3月が、その反動か、過ぎるのが異様に速い。二月は逃げるはずなのに、あべこべになってる体感です。昨日のライターで、書き残したことがあるので。時を経て生き残った物は、骨董やビンテージ、オールドなどと呼ばれることが多々あります。とくに気になるのがアンティークの呼び名。昭和レトロ品にこのキャッチフレーズが付けられていることがままあります。なんだか違和感を覚えて、昔に調べたことがあります。結論。指針はあるけど、統一定義は無く、国でまちまち。指針としては、製造された時点から100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品。1934年に米国・通称関税法で定められ、WTOがその尻馬に乗りました。百寿のお祝いが済んだらアンティークだよ、ということですね。指針と記したのは、国によって受け止め方が違うから。仏国はアールヌーボー以前(チョビッと拡大解釈でアールデコ期)、英国ではビクトリア期のほぼ19世紀まで。さらに、両国ともハンドメード秀逸美術工芸品で、芸術的価値のあるもの、という概念が一般的なんだとか。いずれにせよ、数値的にはおおまかに100年が物差しなんですね。だから昨日のライターは、年齢はクリアしてるんだけど、もう一つの条件を持ち合わせているんでしょうか。アンティークと呼べるのでしょうか。確認する術の一つがあります。おフランスに行って、antiquaireに置いてあればアンティーク。brocanteにほっぽかれていれば古道具です。前者は高級骨董品店。後者は古物雑貨屋さんです。どなたか調べてきてください。ちなみに、骨董って本意は、古いだけで使い物にならないってことですよね。それに高級が付くのも変なお店だけど。そんなよこしまな考えは控えて、素直に希少と定義しましょう。言葉も時代とともに成長衰退します。

紙巻き火薬式オイルライター。フリントが生まれる前に、19世紀末で活躍していました。ブリキおもちゃ拳銃のパンパン巻き火薬で火花を散らします。

あらためて、昨日のPARKERで、一服。

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