今日のライター Triumph

雨でした。三寒四温の始まりです。一雫ごとに、爛漫が近づきます。今日のライターはトライアンフ。車好きの高年ならご存知の、今は無き英国産名車。現在はBMWが商標を所有していると、耳にしたことがあります。バイクもその筋では有名らしいですね。元々は同じ会社だったのが2輪と4輪で、袂分かれしたらしいです。バイクはとんちんかんなので分かりません。こちらは、ドイツ産Mueller & Gruenstein 社製。1930〜生まれ。何とも愛嬌がある顔つきでしょ。いろんな物が映り込んで、キュートちゃんも台無しです。写真は相変わらず下手。右側、浮いているように見える部分を押すと、カチッ、と小気味好い反応で着火するセミオートタイプです。アルパカのジャケットを羽織っています。いわゆる洋銀。500円硬貨の仲間の合金ですね。ボトムをぱかっと外すと、サブタンクが現れます。下左画像、右のネジを外し給油します。オイルを入れると綿無しなのでタポタポします。スローリリース方式と呼ばれる、ネジに挟まれているフェルトから上部の綿に徐々に沁み入るシステム。この時代ではほどほどに、たまに見られる構造です。右画像下に綿が覗いています。右のネジはフリント入り口。左の真鍮ネジがこのライターの見所。ヤスリを回すクラッチ機構の一部が隠されています。説明しかねるので省きますが、こんな仕組みをよくもまぁ考えた物だ、とあきれます。触りたくない部分です。壊れてほしくない一台です。リペアに治具から作らなければなりません。厄介です。ボトムの図。この個体にはワンちゃんが大好きな骨型の、もしくは原始人のご馳走骨付肉型くぼみが設えられています。多分、仏国タックスシールを貼る予定だったんですね。おフランスへ行き損なったのでしょうか、ね。

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