小さな奈良 花一服

花曇り、と呼ぶにはフライング気味ですが、薄日さす小春ちょい手前の天空が続きます。風もちょい手前の冷たい肌触りです。日だまりは厚みを増してきています。匂いは確実に強まっています。そのはず。沈丁花が満開です。春のフレグランスも厚みを増してきました。和みますね。全国各地でおなじみの香りです。京都の確か、美術館界隈の一角だったかな。むせ返る街並を、よくほっつき歩いた遠い記憶があります。恥ずかしながら、美術愛好家でした。専門の学問では無いけれど絵も4年間、描いていました。五分散りの梅がナイスバトンタッチで、山桃に受け渡しています。愛らしいぼんぼり蕾を一斉にはらみはじめました。気の早いフライングが2輪ほど、可憐でゴージャスな相反する印象を一緒くたにしたピンクのドレスを誇らし気に見せつけています。春爛漫ファッション先取り女子です。モクレンも一気にニョキニョキとタケノコ蕾を枝先かしこに膨らませてきています。はたまた、ブルーベリーも葉っぱを隠れ蓑にして小さな蕾を吹きはじめています。結構なジャムの恵みをもたらしてくれます。この2本の木はピンぼけです。残念です。樹花がウズウズしています。園芸業ではありません。小さな一本木ばかりだけど、旺盛に楽しませてくれます。花満開を待つ日の感慨、一服です。

団子もあります。おいしそうな緑です。虫たちに先を越されそうなので、明日にでも胃袋に収めるようにしなければ。どう料理するか夢想の、またぞろ一服。

コメントを残す