昨日、所用の帰りに電話が鳴りました。運転中なので、出れません。鞄の奥に仕舞ってあったので、取り出せません。心当たりがあったので、車の置ける場所を探します。パチンコ屋さんを思い出しました。
すぐそこです。しばし、スペースを借ります。今まで、入ったことがありません。無事、連絡を終えエンジンをかけます。ふと、パチンコ店舗の方を見ると、喫茶店らしきが併設されています。郊外型店舗でよくあるパターンです。もはや指すら動かさんけど、指の運動客相手なのでしょう。
奈良の西側を南北に走る県管理の準幹道から脇道を入ったところ。ちょうど田畑住宅地から本格住宅街の境にあります。駅もありません。わざわざ一般客が立寄るとは思えません。何とも昭和チックなので、エンジンを止め見学に行きます。いまや、どこへ行っても左を探っても右を覗いても、チェーン店ばかりなので、このような佇まいに妙に惹かれます。キッチュに心を奪われます。懐かしそうなおいしさ満載の写真が所狭しとPRします。喫茶メシです。料金表もあります。安っ！単品なら300円。きつねも、カレーも、醤油も、とんこつも、焼きも、一緒くたの均一です。焼き麺にはご飯とみそ汁が付いて100円だけアップ。ラーメン＋白ごはん、だけ何故かひらがな標記です。
さらに、ここぞ一番売り、と色紙に気合いの入った料金赤文字手描きPOPは、調理ご飯と麺類のセットが500円と誇示しています。組み合わせも36通りの自在です。グルマンも満足することでしょう。余裕のある時に、喫茶メシを目的に訪れましょう。入店するには、少し勇気が必要な様相ではありますが。
感心しつつ、唖然としつつ、イグニッションを回しつつ、消費税込みかなと考えつつ、一服。残念ながら、パチンコはしていません。