おいしい金柑と鴨

いいお天気が続きます。春らしい紗がかかった、まどろむ青空が広がります。ポカポカ、時間によっては汗ばむ陽気です。お陽様が沈みはじめると冷え込みが訪れます。今年はさくらと同期しませんでした。少しずつ、何もかもがズレているように感じます。金柑ジャムです。実の部分。主役の皮は氷砂糖の中でスタンバイしています。小さな少しの量の実をチマチマと種を取りジャムにしてくれました。無添です。見事な発色です。年長者のおかげで、得も言われぬ絶品にありつけます。青みも、厭味も、苦味も、渋みも、雑味もまったくありません。味蕾に伝わるのはコレゾと言わんばかりの柑橘薫。鼻腔に、ほどよいあま〜い風味を残して渡ります。大腸に支障をきたしてから、朝食を摂り、ヨーグルトを添えることにしています。口福です。余韻を愉しみに、外出のお天気伺いがてら、外に出て一服。駅に向かう道程で用水路様の川に沿い100mほど歩きます。鴨です。3羽遊んでいます。大好物ですが、捕らえられません。大きさがおんなじ。どのような関係なんでしょう。お友達、家族、三角関係。分かりません。脅かしてもいないのに、ソワソワして5m先に急いで飛翔します。飛び立つ時に羽裏の、これまた見事なブルーに一瞬の釘付けになります。側では、伸び放題の水草に名残の筏が停泊しています。

余裕を持って家を出ました。鴨も筏も一時、眺められます。一服。いや〜、煙草が旨いわ。

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