酒と煙管

雲がたれ込めます。きれいさっぱり天空にフタをしています。雨は降りません。ムシムシします。日本が戻ってきたようです。やっぱ、しんどいなぁ。昨日までのハワイの上天気が懐かしい。ジトジトがくると、カラカラが欲しいとほざく。エーかげんなもんです。あっちをわすれて、こっちもイヤ。ワガママなのは、私だけでしょうか。アイリッシュコーヒーを飲んでいます。ただし、砂糖もクリームも抜き。近親者がシングルモルトを送ってくれました。少し、捻ったようです。少し、成長したようです。コルクを引き抜きます。ものすごく華やかな薫りがします。シェリーの甘〜い芳香です。副鼻腔炎で麻痺しているのに、鼻の入り口で強烈なフックを浴びせられます。奥でじんわりと濃厚なジャブが襲いかかります。酒好きだけど、あまり強くはないので、まずハーフウォーターで味わいます。舌の温もりで気化した旨味とブーケが、副鼻腔炎で麻痺しているにもかかわらず鼻を逆流してインパクトを残し抜けていきます。うまいなぁ。煙草が吸えません。リビングでは。猛烈に愉しみたくなります。ちょっと趣向を変えます。コーヒーを淹れました。濃いめの配合にして、マイスモーキングコーナーへ持ち込みます。三様の苦味が入り乱れます。黒砂糖とブドウ糖とサッカリンの甘みが禁断の味を、背後に隠れて設えます。もちろん、そんな甘みは含まれていません。たとえです。煙管は、葉っぱ個々の味は違えど、葉っぱだけだから純粋です。フレーバーモンはそれぞれの好みだし、少々の添加は、ま、許しましょう。紙よりマシです。コーヒーの邪魔も、お酒に厄介もかけません。ゴールデントライアングルです。

酒と煙管は、止められません。魔の三角地帯へ引きずり込まれます。

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