祭りの後に、祭りの準備と煙草道具。

クリスマスも一夜明け、街の喧噪も静まったかと思いきや。西洋の祭りから、日本の祭りに衣替えです。もちろん世界中で祝う新年ですが、和の文化が間近に感じられる歳時のひとつですね。少なくなったとはいえ、和服姿の男女がいつもの街角を行き交います。その腰に、煙管入れ、叺をぶら下げていたら、、、イキですよね。そして、もうひとつ和装に似合うのが煙草盆。火入れ、灰落し、たばこ入れ、きせるなどをひとつにまとめた、いわゆる喫煙セット。昔々、祖父の家や親戚宅でも見かけたような気がします。竹筒の灰落としに、小さな茶筒様の煙草入れと瀬戸物の火入れ(でも、もっぱらマッチを使っていたような)。どちらかでは、箪笥型も置いてありました。話によると、この煙草盆も使い勝手の良いように様々に進化していき、螺鈿や蒔絵を施した調度品としての価値も身につけていったとか。

残念ながら、私は持っていません。なにせ手狭なもので。私の灰皿は右の写真と同じもの。下町の、庶民の洋食屋さんにありそうな、アルミの何の変哲も無いものです。これはこれで具合がいいんです。一服が終われば、軽くカンカンとフチに打ち付け灰を落とします。瀬戸物のように気を使わなくて済みます。(煙管愛好家のしかめっ面、怒りの形相が目に浮かびますが。外ではまわりの方がびっくりされるので、手のひらにポンと、打ち付け落としています)深さもありますから灰も飛び散りませんし。

 

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