冬の奈良 長久寺 お散歩で、一服。

ニッコリくんvsフェデ戦のあった日です。午前中、些細なお買い物ついでに、小さな参拝者とお散歩。信号が無ければ、車で五分少々の距離です。神仏習合のお手本のような真言宗長久寺へ。しっとりとまとまった小さなお寺ですが、お堂や院が敷地内に点在します。昭和の、近所の子供たちがお堂の裏手から飛び出してきそうな趣です。国宝があります。重要文化財があります。たんまにワンコをお供にした先輩シルバーと出会います。行事の時に出向いたことが無いので計り知れませんが、普段はほぼ人出がありません。ゆったりです。ボ〜っです。片道2車線の県道脇にある伊弉諾神社 鳥居から入っていきます。奥に小さく見えるのが山門です。人は居ません。

鳥居から200メートルぐらいでしょうか。松の並木の誰も踏みしめない参道がジャリチャリと音を立てて続きます。(右の写真はお寺入り口から鳥居に向かって撮っています。)

 

奥に本堂が垣間見えます。なだらかな坂階段と急勾配を十段と少し歩みます。

ここからは見えないですが、赤い欄干の向かい側に伊弉諾神社がおわします。

小さな参拝者が先客です。お賽銭箱の前で休憩中です。立て札の重電メーカーはどのような縁なのでしょう。ちなみにウチでは冷蔵庫でお世話になっています。

先客の小さな参拝者が、頭を垂れます。何をお願いしているのでしょうか。計ることはできません。最後に境内に向かって、一人しか居ない一同に対してもペコリ。ご丁寧な方です。お尻を向けられたご本尊の木造十一面観音立像様、ごめんなさい。

本堂が国宝です。手に取れる国宝です。指先で撫でられる国宝です。監視員の居ない国宝です。恐るべし、奈良。ご本尊が重要文化財となります。残念ながらご本尊のお顔はお拝みしたことがありません。

赤い欄干の池では凍てつくあまり、鯉もまあるい土製の我が家で蟄居します。こじんまりですが、立派な舞台の奥に神様が鎮座されています。

杜に囲まれています。緑中に三歩ほど踏み込めば風景が開け、新旧の住居が寸分無く並んでいます。入り口にも赤い欄干の睡蓮の池があります。季節になると、やや小さな額縁ですが、明媚な花の姿を観覧できます。紫陽花は右の写真の右側、隠れている部分で見事に、大いに楽しませてくれます。この時ばかりは、スケッチ者、カメラマンで少しにぎわいます。

ちょくちょく訪れます。小さいけれど天然色の季節が愉しめます。帰りしなに、小さな参拝者が一服です。合わせて、一服です。

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