音を楽しみながら、一服。

動画サイトをよく見ます。ご存知の通りテニスはむろん、ほかに、音楽鑑賞。たまに、DIYノウハウやクッキングレシピ、怖い不思議話なんぞも。思わぬ発見や感動がわんさか満載です。芋づる式に予想だにせぬ驚きを引っこ抜いたり、辿って行くと芋がステーキになってたりします。CDに姿を変えていない名曲も、レコードプレイヤーに頼ることなく拝聴オッケーです。世の中は広い。とんでもなく、素敵な、かっこいいストリートミュージシャンに出会ったりします。今日はこちら。お気に入りの一つ「Play Me ,I’m Yours」と名乗るストリートピアノプロジェクトです。ご存知の方も多いかもしれません。凄まじい視聴回数を誇るムービーもあります。2000年代後半にイギリスのアーチストがはじめた企みらしいです。街角に「Play me I’m yours」と書かれた、自由に触れる楽し気ペイントのピアノが置かれています。老若男女が勝手に演奏します。ブギウギショパンやロックンロールベートーベン、アシッドモーツアルト、ソナタクイーン、煙草プカプカ正統パッヘルベルなどなど、てんで自由な音が楽しめます。お行儀の良いちびっ子が弾きます。ジーヤンもがんばってます。もちろん、片手弾きもオッケーです。学校帰りに一節、ギターとのアンサンブルもカジュアルです。素敵なお姉さんも負けてはいません。連弾もあります。トリオもあります。PVらしきもあります。プロも、アマも、サラリーマンも、旅行者も、パンクガールも、速弾きボーイも。珠玉もあれば、玉石もあります。動画サイトに上げるくらいですから混淆は少ないです。日本でも似たようなことをはじめたところがあると風の便りが届けてくれました。でも、日本人って、ピアノをこんな風にペイントする発想はありませんよね。ピアノ=調度品に価値を見つけてるような気がするし、ピアノを弾く、というよりも発表会で演奏する、って光景だし。街中に、こんなのあっても弾くかなぁ。素敵だけどなぁ。私はもちろん弾きません。レットイットビーの出だし三小節だけですから。間が持ちません。去年、古都で大芸術祭の銘を打った大層が催されました。つまんなかったなぁ。市井の音の方が楽しいなぁ。鹿寄せに、公園のど真ん中に置いて、誰か弾いてくれないかなぁ。

と書きつつも、カノンロック/フルートバージョン(素敵な方です)で、一服。かっこいい、道の音楽家はまたの機会に。

 

コメントを残す