はじめに…… 煙管煙草をはじめた頃は知らなかったのですが、フィルター交換タイプやセパレートタイプ、フィルター装着可能タイプなどいろいろ便利な煙管があるようですね。こんな苦労をする必要もないかも……。でも、使い込むほどに内から滲み出てくる羅宇の色変化は味わい深いものがあります。
「私の道具」で紹介しているように、豆煙管を愛用しています。なぜか?答えは簡単、紙巻きたばこと同等サイズなので目立たないからです。煙管といえばスタンダードな20センチ前後のものから花魁煙管のような立派なものまでありますが、これをオフィスや仕事先で使うには、ちょっと仰々しく気恥ずかしさもあったからです。紙巻きたばこと同じように手軽に持ち運べて、「珍しいの吸ってるね」ぐらいの反応で、気を使わないで済むところが気に入り、ずっとコレ一筋となっています。
そんな豆煙管ですが、吸いはじめの頃は、使いこなすのに苦労しました。吸い加減も分からず、強く吸いすぎると燃焼したての熱い灰が吸口から、口に飛び込んできて舌をヤケドしそうになるわ、吸い終わったらいちいち清掃しなくてはならないわ、手を抜いて清掃しなかったらヤニが詰まって使い物にならなくなるわ……で、考えついたのがここに紹介するカスタマイズです。手入れもいちいちする必要も無く、吸い心地が悪くなったときにすれば済むので、ものぐさにはうってつけ。テイストも程よくソフトになるので、口腔喫煙では少々もの足らない私にぴったりなのです。
さて、本題のカスタマイズですが、仕組みは簡単。羅宇を作り、雁首と市販のパイプフィルターをセットするだけ。このように書けば簡単なのですが、少々手間が必要です。
●管理人のカスタマイズです。あくまでも参考程度にご覧ください。少々荒っぽいところがありますので、もし作られるのでしたらケガをしないように気をつけ、工夫をしてください。
今回使用した煙管と道具
◆豆煙管・丸福(雁首だけが必要なので、安価な豆煙管で充分だと思います。本編では手に入れやすいものを使用していますが、真鍮製をお勧めします。)
◆直径8ミリの竹(使用した雁首の内径が8ミリ弱だったので、若干太いもの。今回は100円均一で購入した竹軸の筆を使用しています。)
◆ミニパイプフィルター
◆軍手/プライヤー(2本)/電気ドライバー・5ミリドリル/紙ヤスリ
1)雁首・羅宇・吸口を取り外します。きっちりはまっていて、手だけでは外せないと思います。少々荒っぽいですが、雁首と羅宇を二本のプライヤーではさみ取り外します。雁首だけ必要なので、羅宇が破損してもかまいません。
2)竹を65ミリ程度にカットします。長さは好みで良いのですが、全長を10センチほどにしたいので65ミリに設定しています。
3)竹をプライヤーではさみ、電気ドライバー・5ミリドリルで穴をあけます。竹を割らないように気をつけてください。
4)竹に、1)で取り外した雁首とミニパイプフィルターがぴったりとはまるように、付け口を紙ヤスリで削り調整して、取り付ければ完成です。
雁首部は奥まで差し込めるように、パイプフィルター部はフィルターの半分ぐらいまで差し込めるように調整すれば具合がいいように感じます。
以上で終了です。
※煙管をセパレートにしただけでも、メンテナンスはずっと楽になりますが、雁首は今回使用した、火皿と雁首のつなぎの角度がなめらかなタイプをお勧めします。90度に近くつなぎが細いタイプはちょっと手入れがしにくいです。お手入れは「らくらくメンテナンス」をご参照ください。
※ディスポフィルターはチープでイヤだ、という方はさまざまなパイプフィルターがありますので、お気に入りを探してみてはいかがでしょうか。
※外した吸口もそのまま使えます。昔、吸口に紙巻き煙草のフィルターを適当に切り、吸口の中に入れてセットしていたこともあります。でも、結構ヤニが溜まるので、ヤニが口に入ってきます。頻繁に取り替えないと行けないので、ものぐさはディスポフィルターにしました。パイプ用のフィルターを羅宇に入れる手もあるかもしれませんね。試したことがないですが。
※私は羅宇作りに、適当なサイズの間伐竹をレンジで軽くチンして利用しています。壊れても、また作り直せば良いので、気楽なものです。
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煙管煙草ケース《KICELER》 by ente-M (http://www.kiserucase.com/)