恩故智針

霙でした。みぞれって、こんな字を書くんですね。変換したら出てきました。あられやひょうまではうら覚えで記憶があります。雪が強くなります。うっすらとメッキ程度の薄化粧になります。寒いけれどはじめての冬の装いです。白い息まじりの紫煙を、重い雲が垂れ込む空に舞い上げます。もう少し積もるかなと願う頃には雨が強くなります。大雪の苦労はヤですけど、年に一度二度は雪見酒を楽しみたいなぁ。先だっての一週間は旧知と出会いました。陶芸家が会わせてくれました。今日、電話が鳴りました。昨年末、急に、あっけなく、何事もなく帰宅したその日に他界した方の関係者からです。そのことは第三者から伝え聞いていました。社会に出てからのお世話になった方です。明日その方の会社へ赴きます。久しぶりです。3年ぶりぐらいかなぁ。陶芸家は自身に代わり、集まった方々の口を借りて、まだもうちょっとがんばりや、と説いてくれました。その方は、関係者を通じて何を教えてくれるんでしょうか。恩を受けた故人に、これからのいろんな事を、良い方向を指し示してくれているようでなりません。と書くとシリアスに聞こえますが、そんなに重くありませんです。懐古話に花を咲かせるだけのこと。でも、彼がその関係者との久々の出会いをセッティングをしてくれたのは事実です。まだまだ切れずに糸を、縁を紡いでくれます。

薄氷の雪景色に 一服。

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