除夜の汽笛とオーシャンフレーバー。

今の住居に越す前は、湾岸地区に住んでいました。観光地でもなんでもなく、貨物船が常駐し、積み荷を降ろす倉庫波止場の近所です。街中に入った、河口に近いところなんですが、魚も釣れました。四季折々にイワシ、アジ、サヨリなんて小魚が暇つぶしによく遊んでくれました。たまに、セイゴ(関西ではこの呼び名ですね。スズキの子)黒鯛なんてのも顔をのぞかせたり。さすが茅渟の 海(ちぬのうみ)です。閑話休題。 “除夜の汽笛とオーシャンフレーバー。” の続きを読む

2017年は煙管を携えて。

今年も余すところ、二日とちょいになりました。年々、時の流れが加速しているように思います。苦しいことや、切ないことや、つらいことやら、いっぱいあって、楽しいことや、うれしいことも、お裾分け程度にあった一年でした。来年はお笑い神事のご利益で、きっと良いことがあるはずと、アメーバのように不形だけど、鋼の堅い願望を抱き、新作を作ってみました。 “2017年は煙管を携えて。” の続きを読む

特別な日と酒と、いつもの煙草。

寒いですね。冬将軍も重たい腰を西へ、南へと向け始めたのでしょうか。冷え込みます。今日は、脇道をちょっとお散歩、独り言です。

特別な日、と言っても大仰に語る程のものではありません。誰にでもある日です。静かに通り過ぎて行く一日です。でも、今日に飲み終える酒があります。一年前に貰った、ウイスキー。そう決めていました。味が変わろうが、気が抜けていようがヘッチャラです。高価な、特別な酒でもありません。どこの酒屋でも手に入るブレンディッド スコッチです。決して深刻な心ではありません。おまじないというか、縁起担ぎというか、何となくまた一年かけて飲む特別な酒が手に入りそうな気がして。ただそれだけ。夜が更けたらチビリチビリと飲ります。気が向いた時に舐めていたので、程よく残っています。お相手はもちろん銀色のゲバラくん。でも、ウイスキーには、やっぱりパイプの方が様になるよなぁ。

 

 

雨の日は、今日も元気だ、煙草がうまい。

明け方にかけて、冬の嵐でした。鼓笛隊のように窓をたたく雨粒、ビュービューとうなる風の叫び声で、目が覚めてしまいました。夜が開ける頃には、何事も無かったかのようにピタッと治まり、様子を見に外へ。カエルも紅葉の傘が役に立たずびしょ濡れ。うれしそうに笑っていました。煙管煙草ケースから、煙管を取り出し一服。煙草の葉っぱをつまむと、程よく加湿されています。おもむろに火皿に詰め、愛用のライターで火をつけます。甘くて、おいしい! “雨の日は、今日も元気だ、煙草がうまい。” の続きを読む

祭りの後に、祭りの準備と煙草道具。

クリスマスも一夜明け、街の喧噪も静まったかと思いきや。西洋の祭りから、日本の祭りに衣替えです。もちろん世界中で祝う新年ですが、和の文化が間近に感じられる歳時のひとつですね。少なくなったとはいえ、和服姿の男女がいつもの街角を行き交います。その腰に、煙管入れ、叺をぶら下げていたら、、、イキですよね。そして、もうひとつ和装に似合うのが煙草盆。火入れ、灰落し、たばこ入れ、きせるなどをひとつにまとめた、いわゆる喫煙セット。昔々、祖父の家や親戚宅でも見かけたような気がします。 “祭りの後に、祭りの準備と煙草道具。” の続きを読む

Xmasはカカオの薫り。

先週末のテニスサークル忘年会からこの1週間、予定していた会合に、不意の、急な、突発のお誘いが重なり、出突っ張りとなってしまいました。奈良、奈良、大阪、大阪、京都、奈良、大阪と。たのしく、うれしい席といえども、さすがに、ちょっとお疲れ気味。気がつけばクリスマスですね。でも、繁華街というかそういうところには行っていないので、華やかなサンタさんを見たのは京都だけ。まぁ、バイクに乗った宅配ピザ屋さんのサンタさんは走り回っておりましたが。

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冬の大阪 枚岡神社 ワッハッハ、で一服。

大阪、東のはずれ生駒山の麓に天子屋根命(あめのこやねのみこと)が鎮座する枚岡神社。元春日とも呼ばれる由緒があるようです。旧知からお誘いがあり、知ってはいたのですが訪れるのは初めて。その目的は、「お笑い神事」。

いきなり今は懐かし、チンドン屋さん(に扮したパフォーマー?)が大鳥居で出迎えてくます。天岩戸に隠れた天照大神を誘い出すために、神々が大声で笑い続けたことが起源なのだそうです。宮司さんが祝詞をあげた後に始まります。 “冬の大阪 枚岡神社 ワッハッハ、で一服。” の続きを読む

冬の京都 終い弘法 独逸との出会い

冬の京都 終い弘法 その2です。

煙管はいろいろ堪能しました。が、煙管マニアの方には怒られるかもしれません。私はそれほど興味がない。日用品・実用品の範疇を超えないのです。この日密かに狙っていたのは、オールドオイルライター。こっちを少々コレクションしています。骨董屋を覗いては、がっくり。ほとんどのお店に置いてない。あっても、ジッポー、たんまに青年期ぐらいの若い企業広告の入ったオートマチックタイプ。あきらめかけた時に、ありました!1軒。早速、物色。ジッポーもボトルネームに付く年代記号がドットタイプ。やるわい、と思いつつもジッポーはスルー。他のオールドライターは20台ほど。半数が “冬の京都 終い弘法 独逸との出会い” の続きを読む

冬の京都 終い弘法 鉈豆煙管

今日21日は京都にあるお寺、弘法大師空海を祖師とする真言宗総本山 東寺の弘法市。いわゆる縁日なのですが、12月の市は終い弘法と呼ばれ、骨董品や古着のほか、葉ボタンや梅などの苗、干し柿、翌年の干支の置物など正月用品も出回り、とくに活況を呈します。数ある京都の風物詩のひとつです。TVクルーも取材にきていました。パートナーが久しぶりに行きたいというので、前々から予定していた京都での所用をこの日に合わせ行ってきました。この市を訪ねるのは学生時代以来なので、〜十年ぶりです。

この写真では、ちと閑散気味に見えますが、境内は露店と見物客でぎっしり。袖振り合うも多生の縁で、 “冬の京都 終い弘法 鉈豆煙管” の続きを読む

喫煙人口2,000万人。キセル人口?

肩身の狭い愛煙家ですが、最大手煙草メーカー調べでは、まだまだ日本には2000万人の喫煙者がいるんですね。この数字が、意外なのか当然なのかは図りかねますが、ほとんどは紙巻きたばこであることは推察するまでもないでしょう。一度、そのメーカーのお客様相談室に聞いたことがあります。煙管喫煙者は何人ぐらいいるんでしょう?→分かりません。では、刻み煙草はいくら売れているの?→なぜ、お知りになりたいの。売り上げに関することはお教えできません。逆質問され、それ以上聞くのも面倒になったので、終了。

たんまに、声をかけられます。懐かしいの吸ってますね、と年配の方から。ちょくちょく、 “喫煙人口2,000万人。キセル人口?” の続きを読む