春は風

昨日と同じ思いに駆られました。やはり、四季の嗅覚には長けているようです。食後の一服に外へ。一服目。やんわりと風がなびきます。二服目。急に木々がざわめきはじめます。ぬるい空気が肌にからみはじめます。学生の時に雨の端境を見ました。運動場がまっ二つに分かれます。雨が茶色に染める部分。カサカサにベージュのまま残る半分。当たり前といやぁ、当たり前なんでしょうけど。グランドだから分かりやすい。数分とまでの光景ではなかったんだろうな。数秒に過ぎない印象ではありません。3階の教室から眺めている時間と余裕があったような気がします。日常の不思議、何気ない奇跡を垣間見た気持ちを覚えています。三服目。ライターの火が吹き消されます。ほぼ無風から嵐がはじまる境界に立ち会いました。室内に戻って、天気予報のお姉さんが春一番の訪れを告げていました。なんだか、それ以上の大荒れが地方によってはある模様。週間予測では週末にかけて居住地でも20度を超えるそうな。お水取りが間もなく始まります。この風が吹き荒ぶと西岡恭三の春一番を思い出します。昔々のカワイコちゃん3人組ではありません。聞きたくなります。切ない歌です。声です。

動画サイトで聴きながら 一服。

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