冬の京都 終い弘法 鉈豆煙管

今日21日は京都にあるお寺、弘法大師空海を祖師とする真言宗総本山 東寺の弘法市。いわゆる縁日なのですが、12月の市は終い弘法と呼ばれ、骨董品や古着のほか、葉ボタンや梅などの苗、干し柿、翌年の干支の置物など正月用品も出回り、とくに活況を呈します。数ある京都の風物詩のひとつです。TVクルーも取材にきていました。パートナーが久しぶりに行きたいというので、前々から予定していた京都での所用をこの日に合わせ行ってきました。この市を訪ねるのは学生時代以来なので、〜十年ぶりです。

この写真では、ちと閑散気味に見えますが、境内は露店と見物客でぎっしり。袖振り合うも多生の縁で、大賑わいです。パートナーはレトロなアクセサリーや小物、お人形さんを探し出しては見入っていました。私も同様にレトログッズは好きなので、いろいろな骨董、がらくた品を物色と言っても、冷やかし、窓のないウインドーショッピングです。案の定、この手の市に付き物の、吸い手に見放された古い煙管も多く見られました。羅宇がやはり主ですが、大型の延べや珍しい手綱もちらほら。鉈豆(なたまめ)なんてのも1本見つけました。実物を見るのははじめてです。平べったくて、なるほど、帯にはさむに、何とも合理的。煙管庶民は昔から、使い勝手の良いように工夫をしていたんですね。(写真を撮らしてもらうのを忘れました。ホント、ブログ初心者だわ)

東寺近くを南北に走る名も無き小路(本当はあります。京都の通りはほとんど名前がついています。確認するのを忘れただけ)。さすが、碁盤の平安です。紆余曲折も無くま〜っすぐ延びています。右側に見えるドーム窓と赤い壁の建物は映画館。ポスターを見ると大手配給モノも上映しているようですが、小品やちょい前作品も映しているみたいです。名画座の雰囲気がなんとも懐かしく、シネコンとは一線を画す趣でありました。

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