今日のライター Esprit

今日はスポーツデイ。このところ、土曜日は天候に恵まれます。チェのブルーを持って行きました。一服が増えます。コクも芳醇もあるんだけど、引き際、良すぎ。二服になります。シルバーの方が余韻を残すように消えます。Esprit ’40年代後半〜生まれの 西独製です。メーカー名かモデル名かは分かりません。ドイツ人もおフランスに憧れがあったのでしょうか。ま、英仏ほど仲が悪いとは思えませんが。とてもシンプルな方形です。ぞっこん、の一台です。黄金の比率より扁平です。が、その割合が醸す美しさにクラクラです。ドイツ人にこんなエレガンスな繊細があったとは驚きます。(失礼)

 

 

 

でも、着火感はドイツです。まだ軽めの部類になりますが、カシッツと開音を響かせ手応えはミドルサイズの剛健です。左側に見えるまん丸を押します。ウイックキャップ付のアームが飛び出し火を提供してくれます。セミオートタイプです。

 

 

 

いちばんの強壮はこのバネ仕掛けのコイル。いやはや。仏の皮をかぶった独です。構造もさることながら、ごついが潜んでいます。このフリント着火構造はままあるのですが、他国に比すと信頼性は非常に高い。しっかり火花を散らします。構造は同じなのにね。

 

フィラーも独特。ボトムの薄い底板を右側にスライドさせます。ゴムパッキンで揮発を押さえつつ、キッチリキッシリ隙なく、外れることなく設計されています。精緻です。

 

 

紹介した個体は珍しいエアインテークをしています。多くは、というかエスプリの特長の一つである涙ではありません。左の画像です。こちらが本来の正選手です。素材も違うようです。レギュラーは一般大衆、市井の趣です。

 

背中の後ろに隠れている個性を見つけるのも愉しみの一つです。

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