小さな奈良 まだまだ寒梅

冷え込みます。みぞれが降りました。凍った風がヒュ〜リヒュ〜と通りはじめたかと思いきや、ポツポツとアスファルトに水玉模様を描くと同時に、白い結晶が舞いはじめます。県境の山を見ると、白く煙っています。寒いはずです。まだまだ五寒二温です。当地では梅の便りが、聞くともなくコミュニケーションFMから流れてきます。五分ぐらいの咲きが多いようです。梅の名所は結構あるのですが、至近で我慢します。1.5m程の小木もまさに五分ほどの、賑わいを見せています。作業の手を止めて、覗きに出ます。白梅です。透き通るホワイトが凍えること無く、春本番を待ちきれずに輝いています。象の王様は花傘の下で、物思いに浸っているようです。夜梅ではありません。下からのアングルで撮ったら、真っ暗だったので、フラッシュを焚きました。すっかり、夕方の空になっています。白雪姫のドレスも素敵ですが、まぁるいぼんぼりのつぼみが、これまた、可愛い。花が散り、季節をまたぐと、こんなちびっ子梅の木でも立派な実を恵んでくれます。数は聞きっこなしです。購入した梅の実を加え、年長の縁者が梅干しにします。紫蘇は自家製です。一度植えたら、毎年勝手に生えてきます。紫蘇ジュースができるほど豊作です。たくましい生命力を有しています。梅酒も造ったりします。古酒もあります。ほぼ一人の、たまにの消費なので、当然のごとく年代を追って増えます。まろやかに、見事に成熟します。味音痴でもハッキリ、クッキリ違いが分かります。

小さな至近の、一人花見で、一服。

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