除夜の汽笛とオーシャンフレーバー。

今の住居に越す前は、湾岸地区に住んでいました。観光地でもなんでもなく、貨物船が常駐し、積み荷を降ろす倉庫波止場の近所です。街中に入った、河口に近いところなんですが、魚も釣れました。四季折々にイワシ、アジ、サヨリなんて小魚が暇つぶしによく遊んでくれました。たまに、セイゴ(関西ではこの呼び名ですね。スズキの子)黒鯛なんてのも顔をのぞかせたり。さすが茅渟の 海(ちぬのうみ)です。閑話休題。

大晦日に停泊船からすてきなプレゼントがあります。除夜の鐘ならぬ、除夜の汽笛。ボ〜ッ、Bowwww〜、ヴォ〜〜〜ッ、buOowww 一斉にネオンを映す暗闇の海に響き渡ります。気が向いた年はコタツから抜け出し、護岸まで足を運びました。歩いて10分とかかりません。ハイライトに火をつけ、(まだまだ煙管煙草は遠い未来の時代です)汽笛に合わせて紫煙をボ〜ッ。湾曲した遥か向こうの岸ではカウントダウンを楽しんでいることでしょう。こんなところでも潮の香りが鼻に届きます。オーシャンフレーバーのハイライトになります。(ちょっと大げさだ。)越してきてからは一度も聞いたことがありません。なにせ、海なし県ですから。

不覚にも、風邪をひいてしまいました。一昨々日からムズムズ、で昨日が本番。卵酒で体を温め、ようよう回復基調です。煙管煙草はさすがにお休み、何もかんもお休みでした。(こんな時ぐらいしか休煙日をとれないです。休肝日はもっと酷くならないととれません)今年はよく風邪を引いてしまいました。気が、伸びたパンツのゴムのように弛みきってしまっているのでしょうか。

このひと月おつきあいいただいた方々、ありがとうございました。今年も余すところ半日となりました。風などひかぬよう、良いお年をお迎えくださいませ。

 

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